【RAID の概要】
Redundant Arrays of Inexpensive Disks. 安いハードディスクを複数台、並列でつないで高速・大容量・信頼性を高める技術。0〜5までの6段階があり、次のような特徴を持つ。
RAID 0 データ
ストライピングのみ行う 大容量+高速化
RAID 1 データの
ミラーリングのみ行う 信頼性UP
通常は、ディスク2台を使って実現
×同じデータ2台のディスクに書き込むため、利用効率が50%になる
RAID 2
エラー訂正を専用のディスクで行う(1台はエラー訂正用になる)
データストライピングをビット単位で行う
エラー訂正は、ハミング方式
RAID 3 エラー訂正を専用のディスクで行う(1台はエラー訂正用になる)
データストライピングをビット単位で行う
エラー訂正は、
パリティ方式(軽度の誤りであれば検出時に訂正可能)
RAID 4 エラー訂正を専用のディスクで行う(1台はエラー訂正用になる)
データストライピングを
ブロック単位で行う
エラー訂正は、パリティ方式(軽度の誤りであれば検出時に訂正可能)
RAID 5 データストライピング+ミラーリング
エラー訂正を複数のディスクに分散して行う(利用効率と信頼性UP)
データストライピングをブロック単位で行う
エラー訂正は、パリティ方式(軽度の誤りであれば検出時に訂正可能)
◎ディスクが故障しても、残りのディスクで信頼性をカバーできる。
×書き込み時、パリティ算出のオーバーヘッドがある
【実用化された規格】
実用化されているのは、RAID0 / RAID1 / RAID5 のみ。
【進化】
RAID6 と RAID10が登場し、普及しつつあります。正式には、RAID の定義には含まれていません。
RAID10
RAID1 と RAID0 を組みあわせた方式。まず、2台のディスクをミラーリングして、RAID1を構成。
そのRAID1をさらにストライピング構成にする。
RAID6 RAID5の改良型。1つのデータに対して、
2つのパリティを生成する。RAID5では、故障したハード
ディスクの復旧中に、もう一台故障して、データが失われる可能性があった。
◎信頼性 > RAID5
×安価な製品は、パリティ生成をソフトウェアで行うため、オーバーヘッドが大きい。
ハイエンドモデル(高価な製品)は、パリティ生成を専用ハードウェアで行うので、
演算のオーバーヘッドが小さい。100万円以下の製品もある。
参考文献:日経BP社 IT Keyword2007
参考サイト:キーマンズネット
http://www.keyman.or.jp/search/network2/30000221_1.html