システム屋日誌

情報システム構築、開発手法を中心に気が付いたことを書き留めます。ちいさなことから、おおきなことまで。もちろん、どうでもいいことも。。。
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汎用技術と何でも屋
 コンピューティング(IT、ITC)は、汎用技術といわれています。
汎用技術とは、それ自体が目的にならない技術です。
例えば、銀行の業務システムを作るとしたら、
目的は銀行の業務を情報システムで効率化するとこで、
そのために、コンピュータやネットワークの技術が使われます。

ある意味、何でも屋。
何でも屋は、底の浅い感じがしますが、
情報システムを構築するときは、
その業務のプロに並ぶほどの業務知識を身に着けなければなりません。
何でも屋は、何でも屋になるための技術があるのです。

それは、広告代理店やコンサルタントにも通じるところがあるように思います。
100万円とケーキ
久々に帰省し、家族とゆっくり会話。たまにはいいものです。
ふと、昔、ウチが自営業(食品小売業)だった頃のことを思い出す。

私が子供の頃、店の売り上げが1日100万円を越えると、翌日のおやつがケーキになった。
その頃の100万円って、今ならどれくらいの価値なんだろう。

まず、日銀の資料を元に、消費者物価指数(東京都区部)の比率を計算。
1,767.6(平成19年)÷1363.6(昭和55年)= 約1.3倍

ということは、消費者物価で考えると、
当時の100万円って、今の130万円ということか。

実家は、大き目のコンビニと同じくらいの面積でした。
じゃ、コンビニの1日の売り上げはどんなもんなんだろ。
日本フランチャイズチェーン協会の資料で計算してみた。
2007年総売上高 7,566,888(百万円)÷ 店舗数 43,228(店)÷ 365(日)= 479,578円

コンビニは、この売り上げから仕入れに加えてロイヤルティーもマイナスされるのだから大変である。
実家は、すでに廃業したけど。やめる直前は、近所の強豪(チェーン店)を相手にかなり苦戦してました。

自営業には雨の日もあれば、晴れの日もある。
特に小売業は、不景気の影響を最初に受ける。そして好景気では最後に立ち直る。
おやつがケーキの日は、めったにないけど、嬉しかったな。
経営していた両親や店員さんは、もっと嬉しかったのでしょう。

参考資料:日本銀行 教えて!にちぎん http://www.boj.or.jp/oshiete/history/11100021.htm
     (出所:総務省統計局「消費者物価指数年報」)
    :日本フランチャイズチェーン協会 FC統計調査(年報)
     http://jfa.jfa-fc.or.jp/pdf/2007.pdf
短期開発と見積
GW返上で追いつきかけて。寝袋生活が終わった(と思う)最近、試験勉強を兼ねて見積手法(理論のね)を重点的に学んでいます。

私の仕事は短期開発が中心。3ヶ月以下のWebアプリケーション開発が主軸です。そして、失敗プロジェクトでは「初期の見積」の何倍も働いてます。

その原因は、主に3つ。
1.Web開発を請け負ったはずなのに。
  デザインやりなおしたり、サーバも構築するなど間接作業が多い。
2.調査やテスト期間を取ることは許されない
3.出来上がった後が、本当の要件定義タイム

1はいつものことなので。最初から腹くくってます。2は、困った。3は・・エンドユーザ直の仕事ならなんとか折り合えるけど。間に人が入ると一気にファイアー状態になる。
エンドユーザ:「お金払っているのに、いつまでたってもシステムができてこない」「言ってもすぐに直してくれない」「Aボタンは、前は動いていたのに、動かなくなった」

開発側:「設計の段階ならともかく。出来上がってから修正は入れないで欲しい。全体に影響がでてしまう」「やれと言われて急いで作ったので、汎用的な設計はしていないんだし・・・この予算では、今更人員は増やせないし」

大きな会社なら内部でも起こること。情報システム部門とユーザ部門。

このギャップを埋めるために、ユーザと開発者の対話は必要だと思います。必要なものはなにか、状況に応じて優先順位をつけて、お互いが合意していかないとだめなんだ、なぁ。

長期プロジェクトの場合は、そんな余裕が出てくるけど。短期開発は、難しい。

それでも、小さな会社は短期開発勝負。ナントカ道を探っていかなくては。