システム屋日誌

情報システム構築、開発手法を中心に気が付いたことを書き留めます。ちいさなことから、おおきなことまで。もちろん、どうでもいいことも。。。
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ITの世界で新語の生まれるわけは?
ちょっと前。ITの世界で「トリアージ」ということばが使われているということを書きました。なんで、こんなに造語が多いのか。同じことを言い換えているだけなのに。と疑問に思いました。原因は開発者が旧来の技術を知らないで、自分たちの世界でどんどん造語してしまうことだと思っていたのですが。新聞の連載を読んでいて、別の気づきがありました。

まず、私が考えていた、新語が増える原因。
ITの世界では、旧来の技術や知識をひも解かないで、モノを作ってしまう傾向があります。現場の視点で見ると、旧来の技術や知識を知らなくても開発ができてしまうし、新しい技術を入れないと遅れてしまうという考え方を持っている人が多いです。新旧を比較して、どちらがよいか。将来性も含めて考えたほうがいいに決まっています。しかし、低コスト短期の開発で押し切られて、疲れきったところに、次の案件が発生。加えて、不具合も発生。少ない人員で毎日フル稼働。技術者は勉強する時間より睡眠時間を選びます。そして、技術者は枯れていく。。

と、本筋からそれてきたので、元に戻って・・・
気づきの元になった、新聞記事の紹介。
トクヴィルという学者の話です。要約すると。
民主化と産業が進行し、平等化がいきわたった世の中では、人々は現在の境遇から抜け出そうとする。早く富を手に入れるために実利に傾いていく。その人たちは、新語を作るのが好きな傾向にある。実際的、政治的、商業的な分野で、新語が生まれる。それらの新語は、思想のような深い意味は持たず、感情そのものを表現している。

記事には、新語が生まれるメカニズムまでは説明されていないけど、私はこう解釈しました。
同じことがらについて、人と違う表現をしたい。そしてその表現を他人より早く世の中に浸透させたいという思いがあるので、直感的で軽い表現に言い換えて流しているのではないかと。
ITの世界は、まだ成長段階であり、自由で平等風な文化があるので、入門しやすいし、一度入れば排除されにくい。それゆえ、他の分野から転向してきて即席の「専門家」になり、簡単に新語を発信できます。インターネットというツールもあるし。

−気づいたこと−
技術者は忙しいくて旧来の技術が学べず、現場で新語が増えるという消極的な理由だけでなく、新語は積極的に作られることもあるんだな、ということ。

でも、基礎的な技術分野で、意味の無い新語を作ることは、抵抗を感じます。
新しい用語があたかも新しい技術のようであるかのように語られ、皆がそれに飛びつく。実は、重要な基礎技術は何十年も変わっていないし、古い技術の方が優れた考え方を持っている場合があります。もちろん、新しいもので、すばらしい技術はたくさんあります。
新旧織り交ぜて、様々な技術を知り、重要な部分を抽出し、蓄積していくことは、技術者の血となり骨となると思います。
さらに、それが共有できれば言うこと無しですね。

ヒトゴトのように、えらそうに書いたけど。
私も日々の戦いに追われ、実用書の山の中に埋もれて過ごしています。けれども「古典」と向き合い、自分のテーマを考えていく時間を作り出すようにしています。最善の一手を見つけるために。

参考文献:日経新聞「やさしい経済学」
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